コーチングフローについて
人生を変えるためにはコーチングフローを活用することが有効です。
もちろん、コーチをしている人はこのフローに基づいてコーチングを実施しているとは思いますが、コーチではない人でもコーチングフローのことを知って使えるようになると自分が設定した目標などを達成しやすくなると思います。
コーチングフローは以下の流れで行いますが
1.現状の明確にする
↓
2.望ましい状態を明確にする
↓
3.現状と望ましい状況の差を発見する
↓
4.行動計画を立てる
↓
5.振り返りをしてフォローする
この流れは何か目標を達成するときにとても重要な流れになります。
何か目標を達成しようとするときに、多くの人は「目標を設定する」→「目標を達成するための行動をする」と目標達成に向けての行動をすぐ始めてしまうのではないでしょうか。
「行動することが大事」だと良く言われていますし、行動を起こしているだけ「目標を設定して何もしない」よりはましかもしれません。
たしかに行動することは大事になのですが、5の振り返りをしてフォローするために1~4のププロセスがとても重要になるのです。
コーチングフローを作り出す
コーチングを行うコーチの役割は、コーチングフローを作りだすことです。
- 現状の明確にする
- 望ましい状態を明確にする
- 現状と望ましい状況の差を発見する
- 行動計画を立てる
- 振り返りをしてフォローする
コーチングフローは上記のように、
「現状」と「望ましい状態」の差を埋めるために行動するという流れになっています。
コーチングフローの具体的な内容
1.現状を明確にする
まずはクライアントの現状を明確にしていきます。
できるだけクライアントが自分を客観的に見れるように以下のような質問をしていきます。
- どこに住んでいますか?
- 誰と暮らしていますか?
- 仕事は何をしていますか?
- どんな仕事環境ですか?
- 私生活では何をしてますか?
- やりがいを感じていることはありますか?
住んでいる場所やしている仕事などのクライアントに関する「事実」から聞き始めて、しだいに「感じていること」などを質問して話してもらうようにしましょう。
2.望ましい状況を明確にする
次に望ましい状況について明確にしていきます。
望ましい状況については「現状」と違って、大半をクライアントの「思考」を聞くことになります。クライアントとからすぐ答えが返ってこなくても上手に間を作ってあげてクライアント自身から言葉が出てくることを待ちましょう。
- どこに住みたいですか?
- 一緒に過ごしたい人はいますか?
- どんな仕事をしていきたいですか?
- どんな仕事環境にしていきたいですか?
- 私生活では何をしたいですか?
- やりがいを感じるために何ができるでしょうか?
1と2についてはできるだけ明確に詳しくイメージさせることが大切です。聞いたことに対して答えが一つでてきても、すぐに次の質問にはいかずに「他にはありませんか?」と話を広げてみたり、「具体的にはどうですか?」「例えばどんなことですか?」など深堀したりできるとよいでしょう。
3.現状と望ましい状況の差を発見する
1で確認した「現状」と「望ましい状況」には必ず差(ギャップ)があります。目標を達成するために、そのギャップを埋めるための手段を探していきます。
- どのような状況になれば目標達成したといえるのか?
- どうしたらギャップを埋めることができるのか?
- 今やるべきことでしてないことはあるのか?
- 他の人で望ましい状況を実現している人はいないのか?
- 誰かの力を借りることはできないのか?
- 過去に上手くいかなかったときにはどうしたのか?
- どのような手順でやればギャップを埋められるのか?
ギャップを埋める手段に正解はないので、できるだけ多くのアイデアを出すことも大切です。アイデアを多く出していく中でクライアント自身が納得して取り組める手段を見つけるられるとよいでしょう。
4.行動計画を立てる
次に行動計画を立てていきます。行動計画もできるだけ具体的になるように質問をしていきます。
- 最初にできることはなんですか?
- 1週間で取り組むことは?
- だれとやりますか?
- いつそれをやりますか?
- どうしたら完了したといえるのですか?
- 完了したことをどう報告しますか?
行動に関してもクライアントができるだけ具体的にイメージできることが大切です。「どこで、いつやる」のようにできるだけ具体的に行動を定義して、それをクライアント自身にコミットさせると効果的です。
5.振り返りをしてフォローする
コーチの最大の役割はクライアントの目標を達成させることです。4で立てた計画を確実にクライアントが達成できるようにフォローをします。
フォローをする際には振り返りが大事です。
- 計画を実行してみてどんなことを学びましたか?
- 行動をしてみて気づいたことはありますか?
- 学びや気づきを今後どう活かしていきますか?
- 今後の計画の変更は必要ですか?
上記の質問をセッションの中でしてみたり、Web会議ツールやメールで適時進捗状況を確認するなどしてフォローするようにしましょう。