人生を変える

A13_習慣化でウィルパワーを節約する

ウィルパワーを活用する

人生を変えるには、「ウィルパワーの使い方を工夫する」ことが重要です。

「ウィルパワー」とは、心理学者のロイ・バウマイスターが提唱した
「目標を達成するまでにある様々な誘惑に負けず、最後まで成し遂げられる力」のことです。
ウィルパワーが高い人は、学校の成績が良かったり、仕事での成果を残す人が多いと言われています。

「ウィルパワー」を上手く使うためには、「ウィルパワーを高めること」と「ウィルパワーを節約すること」が必要になります。

ウィルパワーを高める

ウィルパワーを高めるためには、「小さな挑戦」、「運動」、「十分な睡眠」が必要です。
ウィルパワーを高めるためには大きな挑戦をする必要はありません。
「フルマラソン(42.195km)に挑戦する」とか「英語をペラペラに話すようになる」
今の自分にとって、無理そうなことをする必要はないということです。

1日15分のウォーキングやジョギングをして、充分な睡眠をとる。
今まで書く習慣がなかったけど、毎日5分でいいので書く時間を取る。
これだけで、ウィルパワーは充分に高めることができます。

ウィルパワーを節約する

そして、ウィルパワーを上手う使うために私がより重要だと思っているのは、
2番目の「ウィルパワーを節約すること」です。

ウィルパワーは、
・一日一定量しかない。
・自分のそのときの欲望に反する決断をするたびに減っていく。
という性質があるそうです。

つまり、1日の朝起きたときに100のウィルパワーがあったとします。
このウィルパワーは小さな決断をするときにもパワーが減ってしまうので、

「朝食を食べるか食べないかを決める」
「今日、どの洋服を決めるかを決める」
「今日、どこに行こうかを決める」

など日常的な決断をするだけでも1か2のウィルパワーが減っていきます。
こうして、一日の生活をしている中でどんどんウィルパワーを使っていき、
夕方をすぎるころには、ほとんどのウィルパワーを使ってしまいます。

夕方以降に疲れがでてきたり、判断能力が落ちてきてしまう経験をしている人は多いと思うので、
言われてなくても日々感じていることだとは思いますが、
改めてウィルパワーという言葉で説明されると納得がいくところです。

意思決定すの回数を減らす

ウィルパワーを節約するためには、意思決定の回数を減らすことが有効です。

アップル創業者のスティーブ・ジョブス氏やFacebookのマーク・ザッカーバーグ氏が
毎日同じような服を着ていることも決断の回数を減らすためだとも言われています。
つまり、どの服を着るかを決断する回数を減らして、ウィルパワーを節約しているのですね。

毎日同じ服を着る必要はないですが、ウィルパワーを減らすためには、
やることを習慣化してしまうことが有効です。
毎日歯磨きをするのが習慣になっている人は、歯を磨くことに対して、意思決定はしていませんよね。

これと同じように、身に着けたいこと習慣化してしまえば、意思決定する必要ががなくなるので、ウィルパワーを節約できるのです。
このように、習慣としてやれることを増やしていき節約できたウィルパワーを別の新しい習慣を身に着けるために使う。
このサイクルを繰り返していくことで、人生を変えることできます。

習慣化するときに、「あれもこれも・・・」と迷ってしまうとウィルパワーを使ってしまいますので、
何かを習慣化するときには、一つのことに集中することもポイントです。

ウィルパワーを上手くコントロールして、人生を変えていきましょう!!

この記事のポイント

■ウィルパワーの使い方を
工夫することで人生は変える
ことができる。

■ウィルパワーを高めるためには
小さな挑戦、運動、
十分な睡眠が必要。

■ウィルパワーを節約する
ためにはやろうとしていることを
習慣化すること。

■何かを習慣化することで、
ウィルパワーを節約し、
新しいことを習慣化することに使う。
このサイクルを身に着けることで、
人生は変えることができる。