人生を変える

A38_「一般質問」と「限定質問」を使い分ける②

■前号から

「話し方を変える」の「質問」の
具体的な話をしています。

10種類の質問の
はじめとして、

1「オープン質問(一般質問)」と
2「クローズド質問(限定質問)」

についてお伝えしています。

前の号では、

1「オープン質問(一般質問)」は、
「何が」「なぜ」「どのように」が含まれる
る自由回答式な質問
のこと。

2「クローズド質問(限定質問)」は、
「YES」か「NO」で答えられる質問
選択から選んでもらう質問
端的に答えられる質問

のことです。

そして、

質問の大きな話として

はじめの質問が
会話全体の流れを決める。

だから、はじめの質問が大事

ということもお伝えしました。

■本日から、

もう少し掘り下げて話をしようと思います。

例えば、

夜21時からサッカーの
日本対コロンビア戦がある日の夕方に
誰かと会話をすると想定します。

そして、あなたはサッカーの話をしたいと
何となく思っています。

このときに、

1「オープン質問(一般質問)」と
2「クローズド質問(限定質問)」
を使うとして

どんな質問ができるか考えてみましょう。

■まずは、

「オープン質問(一般質問)」です。

●サッカーの日本代表についてどう思う?
●サッカー選手で誰が好き?
●スポーツって何が好きなの?
●今日仕事終わったら何するの?
●TVって普段何見てるの?

■そして、

「クローズド質問(限定質問)」です。

●今日のサッカーの日本戦みますか?
●サッカーに興味がありますか?
●サッカーのWカップに興味がありますか?
●スポーツ見るの好きですか?
●今日の夜テレビをみますか?
●今日は直接家に帰りますか?

■この2つの質問のポイントの1つとして、

「オープン質問(一般質問)」は、

話が意図してる方向と違うところに
言ってしまう可能性が高くなる

「クローズド質問(限定質問)」は、

話を起動している方向に
持って行きやすい。

ということが言えます。

■そして、それぞれの中にも、

自分が意図している方向に
話を持って行きやすい質問と

そうでない質問がある。

また、相手との関係性

(「親しい友達」と「知り合ったばかりの人」
「会社の上司」と「同僚」など)

によっても使う質問(使える質問)
変わってきます。

昨日お伝えした通り、

普段はこういった選択を無意識のうちに
やっています。

それをしばらくの間でいいので、
意識して行うことが大切です。

■それでは、さきほどの

「オープン質問(一般質問)」
についてどんな答えが返ってくるか
予想しましょう。

【サッカーの日本代表についてどう思う?】
●監督変わって大変だけど、
今日の試合がんばって欲しいよね。
●最近、親善試合とかでも勝ってないよね。
●昔のほうが強かったよね。
●最近の日本代表については知らないな。
●ごめん、サッカーに興味なくて

【サッカー選手で誰が好き?】
●大迫選手が好きかな。
●メッシが好きだよ。
●日本代表の試合は見るけど、
誰が好きというのはないかな。
●サッカー選手?ごめん、詳しくなくて。

【スポーツって何が好きなの?】
●私は、サッカーが好きです。
●そういえば、今日日本戦あるね。
●私は、野球が好きです。
●球技が全般好きかな。
●私スポーツ嫌いなんだよね。

【今日仕事終わったら何するの?】
●家に帰ってから日本戦みようと思ってる。
●家に帰ってTVでも見ようかなー。
●今日は、友人と飲みにいくよー。
●今日は、夜遅くまで残業だから・・・
●私のことはいいけど、あなたは何するの?

【TVって普段何見てるの?】
●サッカーをよく見るよ。
●スポーツを見るかな。
●バラエティーが好きかな。
●TVをそもそもあまり見ないんだよね・・・

■さきほどお伝えした通り、

「オープン質問(一般質問)」は、

話が意図してる方向と違うところに
進んでしまう可能性が高くなる

という特徴があります。

今回の回答は、

上から順番に質問者が回答として
求めていることと思われること
から
並べています。

わかってもらえると嬉しいのですが、
すでに会話の方向性がバラバラです。

自分が質問して相手が回答しているだけ

つまり、2つの発言だけでも
ここまでの違いが生まれてしまうのです。

■ある意味では、

この無限の可能性があるのが

会話の楽しいところでもあり、
奥深いところ
なんですが、

自分の意図した方向に話を進めたい
という前提で考えると

特に工夫なく最初の質問をすることは、

運を完全に天に任せてしまうようなものです。

■本音ベースでいうと、

「オープン質問(一般質問)」を使って

意図した方向に話を持っていくことが
できないわけではない
ですが、

それには、

かなり質問を上手く使えるようにならないと
難しいこと
です。

最初から難しいことに挑戦するのではなく、

「クローズド質問(限定質問)」も
上手く組み合わせて
使っていきましょう!

簡単なことからはじめて、
難しいことに挑戦していく

これは、何を身に着けるときにも
基本となります。

今日も読んでいただきありがとうございます!

この記事のポイント

■はじめの質問が
会話全体の流れを決める。
だから、はじめの質問が重要。

■1「オープン質問(一般質問)」と
2「クローズド質問(限定質問)」
のどちらを使って、どんな質問を
するかで話の流れが決まる。

■「オープン質問(一般質問)」は、
話が意図してる方向と違うところに
進んでしまう可能性が高くなる。

■「クローズド質問(限定質問)」は、
話の流れが意図と違う方向に
行ってしまう可能性が低い。

■自分が質問して相手が答えるという
わずかに2つの発言だけでも
どの方向に転がるかわからないのが
「オープン質問(一般質問)」を
使ったときの特徴でもある。

■自分が意図した話に進めたいときには、
「オープン質問(一般質問)」は、
相当上手く使えるようにならないと
難しい。

■「オープン質問(一般質問)」と
「クローズド質問(限定質問)」を
組み合わせて使っていくと
意図した方向に話を持っていけるようになる。

■何かを身に着けるときには、
簡単なことからはじめて、
難しいことに挑戦していくようにする。