■今月に入ってから
少しずつ「話し方を変える」
について伝えることをしています。
前号から「傾聴」について
お伝えしています。
全前号から3度目の繰り返しになりますが、
傾聴とは、
●「深いレベルで、相手をよく理解し、
気持ちを汲み取り、共感する聴き方」
●「話し手の方のお話を、
そのまま受け止めながら聴くこと」
●「積極的に関心を持って注意深く話を聞く力」
●「英語でいうとアクティブ・リスニング」
●「五分五分ではなく、
話し手が中心となるコミュニケーション方法」
●「話をじっくりと聞くこと」
など言われ、
その効果は、
●相手の成果を止めていた思考や感情を
整理することができる
●相手の自己重要感や心理状態が高まる
●深いレベルで、相手をよく理解し、
気持ちを汲み取り、共感できる
●コミュニケーション能力と自信が高まる
●相手自身が、悩みや問題の解決のため、
必要な行動や変化を得ることができる
などと言われてます。
■そして、
前回は
「人が話したことは突っ込みを
入れて欲しいこと」
言い換えて
「ボケ担当ではなくて、
ツッコミ担当になる」
ということが重要です。
と伝えました。
なぜこのことが重要かというと、
雑談(会話)が上手でない人には、
いくつかの癖があり、
その癖のほとんどがこの
「人が話したことは突っ込みを
入れて欲しいこと」
「ボケ担当ではなくて、
ツッコミ担当になる」
ということを強く意識することで
直すことができるからです。
■癖の1つとして、
「相手が何を話しても、
自分の話をしてしまう」
というものがあります。
例えば、
飲み屋さんでの会話で
Aさん:
「こないだ健康診断でメタボって
診断されてしまってね~」
Bさん:
「あっ俺もメタボって言われたよ。
いつかは言われると思っていたけど、
診断書みて目を疑ったね~」
Aさん:
「それで俺は、ビール控えているんだ」
Bさん:
「そうなんだ。俺はメタボぐらい気にしないで
どんどん飲んじゃうな~。
○○ってビールならそんなにカロリー
高くないらしいぜ~」
のような感じです。
一見、そこまで悪い会話に感じませんが、
Bさんは、
「相手が何を話しても、自分の話をしてしまう」
という会話をしてしまっていますよね。
■実は、
この癖は、
話している本人も気付いていない
可能性が高いからやっかいです。
なぜなら、
さきほどもチラッと触れましたが、
このパターンは、
一見、そこまで悪い会話に感じが
しないことが多いからです。
今回の例も、
Bさんは、Aさんの話に合わせていますし、
「○○ってビールならそんなにカロリー
高くないらしいぜ~」
と、Aさんに対してのアドバイスも
しています。
今回の例のBさんは、そこまで悪くないですが、
Bさんは、他の会話でも
「相手が何を話しても、自分の話をしてしまう」
という悪い癖がついている可能性があります。
■もし、
今回の例を
「人が話したことは突っ込みを
入れて欲しいこと」
「ボケ担当ではなくて、ツッコミ担当になる」
と強く意識て会話するとどうなるかというと
Aさん:
「こないだ健康診断でメタボって
診断されてしまってね~」
Bさん:
「あっ、そうなんだ。それはショックだね。
そう診断されてのは今回が初めてなの?」
Aさん:
「そうなんだよ~。正直ショックでさー。
それで、今日はビール控えているんだ」
Bさん:
「その気持ちはわかるな~。
いつからビール控えているだ?
オールフリーとかならOKなんじゃないか。」
のような感じになります。
Bさんは、きちんと相手が話したことに
ツッコミを入れていますよね。
Aさんが話した
「メタボって診断されてしまって」
に対して、
「そう診断されてのは今回が初めてなの?」
と。
そして、その後のBさんの発言でも
自分のことを話さずに
Aさんの言ったことに突っ込みを入れ
続けています。
■このように、
「人が話したことは突っ込みを
入れて欲しいこと」
「ボケ担当ではなくて、
ツッコミ担当になる」
を強く意識することによって、
雑談(会話)するときの悪い癖は
直せるのです。
もちろん、
癖なので、すぐには治らないことも
ありますが、
意識をしているだけで、
必ず悪い癖は治ってきますよ!
引き続きよろしくお願いします。
記事を読んでいただきありがとうございます。
この記事のポイント
■話し方を変えれば人生を変える
ことができる。
■「傾聴」ができると人生を変える
ことができる。
■「人が話したことは突っ込みを
入れて欲しいこと」
ということを強く意識することで、
雑談(会話)するときの
悪い癖が直せる。
■悪い癖の一つとして、
「相手が何を話しても、
自分の話をしてしまう」
ということがある。
■この癖は、一見悪い癖に思え
ないことが多いので
本人も気付いていないことが
多いためやっかいな癖である。