人生を変える

A72_「知らないモノには警戒心を持つ」から変われない

■話す書く考える工房では、

「基本的な考え方」と「具体的にやること」
がわかれば人は変われると考えています。

「基本的な考え方」の中の一つに、
「人の特性を知る」というのが
あります。

今回も前回に引き続き、
「人の特性」ついて説明します。

■人は知らないモノには警戒心を持つ

「人は知らないモノには警戒心を持つ」
という特性があります。

初めて会う人に緊張したり
初めての場所に行くときに緊張したり

しますよね。

緊張するのは、
知らない人や場所に対して警戒心を
持っているからです。

緊張することは悪いことだと
思われることも多いかもしれませんが、

緊張する(警戒心を持つ)のは、
人として当たり前のことです。

■今よりもはるか昔の人間は、
現代の人と違って、
環境の中でとても弱い存在でした。
(正確には人間というより
哺乳類といえるかもしれませんが・・・)

自然界には、
天災や敵となる生き物がたくさんあります。

この中で、
生物としての最大の目的である
「生き伸びていく」ということを
実現するためには、

初めて経験する「知らないモノ」に
対して、
警戒心を持つ必要がありました。

例えば、初めて狩りに行った場所で
警戒心を持たない状態でいると

他の生物に襲われたり、自然の脅威によって
生命を奪われかねない事態になってしまいます。

こんな中で人類は生き抜いてきたので、
現代人が普段意識しているか
いないかに関わらず、

「人は知らないモノには警戒心を持つ」
という特性が身に着いているのです。

■ときどき、

「私ってまったく緊張しないんですよね」
という人がいますが、

この人達は、生物学的にはおかしい。

という訳ではなくて、

「過去に全く同じような経験を
したことがある」

「過去に初めてのことを何度も
経験している」
ため

「初めてのモノ」に対する警戒感が
薄まっているだけです。

■つまり、

初めてのモノに対する警戒心(緊張)を
少なくしていくことはできるのです。

実は、
「人生(自分)を変えよう」と
するときにすごく邪魔になってくるのは

「人は知らないモノには警戒心を持つ」
という特性です。

変わりたいと思っているのに
なぜ変われないか。

それは、

自分が変わってしまうことによって、

自分自身が「知らないモノ」に
なってしまうから
です。

意識は変わろうとしていても、

「人は知らないモノには警戒心を持つ」
という特性が働いて

無意識が、
「変わろうとすることを防ごうとする」

これが、人が変わることができない
大きな理由の1つです。

■しかし、

少し前に述べたように

初めてのモノに対する警戒心(緊張)を
少なくしていくことはできるのです。

「初めてのことを何度もする」
ということで、

初めてのモノに対する警戒心(緊張)を
少なくしていくことができます。

そして、初めてのものを経験するときに
ポイントになるのは、

「大きなモノではなくて、
小さなモノのほうがいい」

ということです。

大きなモノにすると、
そのモノに対する警戒心(緊張)が
強くなりすぎてしまって、

そのモノに挑戦しないという選択肢を
無意識で取ってしまいます。
(「無意識」でとうところがポイントです)

■なので、

話す書く考える工房で伝えていく
「人生を変える方法」も

なるべく、小さなモノから
取り組んでもらうことを意識しています。

その一つが
「書く習慣を身に着けること」です。

まずは、小さなモノから初めての経験を
積み重ねることで、

人生(自分)を変えていきましょう!!

今日も読んでいただきありがとうございます。

この記事のポイント

■人生を変えるために、
「基本的な考え方を身に着けること」と、
「具体的にやること」が必要。

■「基本的な考え方を身に着けること」
として、
「人間の特性を知ること」がある。

■その一つに、
「人は知らないモノに警戒心を持つ」
というものがある。

■人生(自分)を変えるときには、
この特性が邪魔することある。

■この特性は、初めての経験を
繰り返し経験していくことによって
変えていくことができる。

■初めての経験は小さいモノから
始めるとよい。